上場企業、銀行を始め400社以上の企業とお取引がある西村経営労務事務所。松戸の地にて幅広いサービスを提供しています。今日は所長の西村先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
資格
社会保険労務士
行政書士
宅地建物取引主任者
著書
「失業マニュアル」 ごま書房共著
「敷金問題の法的検討」 賃貸住宅新聞社
「あなたの年金がすべてわかる」自由国民社
「社労士 基本テスト」 住宅新報社
「住宅業界のしくみ」 ナツメ社
講師実績多数
先生が社会保険労務士、行政書士を志した理由は?
大学在学中から最終的には経営コンサルとして独立したいという気持ちがありました。大学卒業後は、金融機関や警察系の公益法人に勤務し、そこでも企業経営への関心はとても高かったです。独立開業するにあたって、弁護士が1番理想でしたが、実務的には独占開業力がある社会保険労務士、税理士が適当ではないかと判断し、社会保険労務士を選びました。
行政書士の資格は、警察系の公益法人で交通事故の相談をやっていた時に、自動車保険や交通事故での損害賠償請求のお手伝いができるのが弁護士か行政書士だったので交通事故の処理をするために取得しました。
憲法で定めた基本的人権の尊重を経済的に裏打ちしている仕組みは何かと言うと社会保険システムです。社会保険が成り立って初めて基本的人権が完成すると考えていますので、社会保険の仕組みを使って、労働者の一生にコミットメントできるとても魅力的な仕事だと思っています。
西村経営労務事務所の特徴って?
特定社会保険労務士という労働紛争を処理できる資格が導入される前から年に3、4件担当させていただいていたので、他の事務所と比べると労働紛争の処理件数は非常に多いです。
また、社会保険の手続きをするだけではなく、法律を準用しながら経営的なセンスを活かして、企業経営にマッチングさせるような努力をしています。お客様の経営課題や労働者の位置づけを踏まえ、何百人から何千人単位でアドバイスをしています。上場企業の買収部門の最終的な担当もするなど企業売買のお手伝いもしているので、その分野にも対応できる社会保険労務士事務所は少ないと思います。
裁判闘争をやるのは弁護士の領域ですが、当事務所では、これからの長いライフサイクルにおいて本当に裁判をすべきなのか経済面を含めて長期的な展望をアドバイスができるのも特徴です。
相談に来られた方には、経済的な支援とお客様の立場に立った心のケアを心がけています。解雇された、病気になった、治療を受けている、障害を持ってしまった方々が経済的に困窮してしまわないために、政府が準備している社会保険システムの中からお客様に合うものを探し出し、適応して、受給してもらえるようにしています。また、社長業をされている方は、1番多く働き、すごく勉強もしていて、まじめで責任感の強い方が多いです。そういう方々が追い込まれないように、成り立っていけるように、知っている限りの知識を持ってアドバイスさせていただいています。
今後の社会保険労務士、行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。
今後の業界としては、人事コンサルティングのニーズがものすごく高くなり、事務処理は、AI化や電子申告によりある程度なくなっていくだろうなと思っています。なので、コンサルティング業務に移管しなければ、手続き業務だけですと厳しい業界になっていく可能性は高いです。
会社の数がどんどん減っている中で、それに逆比例して資格者がどんどん増えているので過当競争になるのは間違いないと思っています。社会保険労務士の業務は幅がとても広いので、産業カウンセラーなど専門領域に細分化した中でも生きていくことは可能です。それは入管専門の行政書士、風俗専門の行政書士といったように行政書士にも同様のことが言えます。
中小企業が国の宝であることは間違いないので、それをフォローするための国の政策があり、必ず社会保険労務士が参画できるような社会になると思いますので、今後に関しては西村経営労務事務所が生き延びていくための施策努力を後継者の育成とともにやっていきたいです。また、社長に1番近い相談役という立場で、労働者の方々の権利も守っていくためのアドバイスを引き続きしていきたいと思います。