企業のコンサルティングに強く、これまで約2000社程の企業とお付き合いがあり、大変経験・実績が豊富な假谷先生。心理学と脳科学にも精通しており、色々な角度からアプローチされています。今日はそんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
特定社会保険労務士
キャッシュフローコーチ
NLPファシリテーター
心理カウンセラー
講演、執筆実績多数
先生が社会保険労務士になったきっかけは?
以前、13年ほど農業をやっていました。ある時、農業生産法人を作るために役所の方とやりとりをする機会がありました。農業生産法人は法律に基づいて作る必要があるのですが、役所の方の言っていることがさっぱりわかりませんでした。そんな経験もあり、やはり生きる上で、法律は知っておいた方がいいのかなと漠然と思っていました。
その後、体調を崩し、農業をリタイアして、オペレーターの仕事を派遣でやりました。待遇もよくずっと続けてもいいかなと思っていましたが、同僚のアドバイスをきっかけに、なにか資格を取ろうと思いました。その時に法律関係の資格で候補に挙げたのが、行政書士と社会保険労務士とCFPです。
資格予備校で相談してみたところ、11月だったので、行政書士の講座がまだ始まっておらず、社会保険労務士の講座であればすでに始まっているとのことでガイダンスを受けてみました。その社会保険労務士の先生の雰囲気がとても良く、社会保険労務士に対していい印象を持ち、勉強を始めたことがきっかけです。
和貴社会保険労務士法人の特徴って?
特定社会保険労務士という資格を持っているので、ただ手続きをするだけでなく、労務相談に強いことが大きな強みです。
また、コンサルティングも得意としています。株式会社経営ビジョンサポートという会社もやっており、そこでは2つの柱があります。1つ目はキャッシュフローコーチングという日本キャッシュフローコーチ協会に所属して、企業の利益を最大化するコーチング、コンサルティングをやっています。2つ目は、社長の伝えたいこと、理念を作ってそれを浸透させる仕組み作りのコンサルティングを行っています。その中で人事制度、賃金制度、教育制度などの制度設計もやらせていただいています。この仕事を始めて13年目になるのですが、企業のコンサルに関しては、スポットも含めて2000社ほどやってきましたので、経験が豊富です。
規模の大きなお客様ですと、人事制度はこのコンサルティング会社、賃金制度はこの会社、教育制度はこの研修会社といったように制度ごとに別の会社に依頼しているところが多いと思います。しかし、私のコンサルティングのやり方は、基本的に軸、理念を決めて、どういう人材を育てたいかを明確にしてから制度設計をします。なので、あくまで真ん中に人材育成理念というものがあり、人事制度、賃金制度、教育制度の3つを回していくので、よく研修を従業員さんに受けさせてもすぐに忘れてしまう、効果がないと言うお客様も多いと思いますが、私のコンサルティングの場合、比較的効果が出やすいのが特徴です。
また、基礎心理カウンセラーとNLPも持っているので、心理学と脳科学にもとても詳しいです。コンサルティングも研修も人の心理や脳の仕組みの部分からもアプローチをしています。
ご相談の際に、「お悩みはなんですか?」と質問して、「これに悩んでいます」とお答えていただいても、それは本当のお悩みではなく、実は別のところに問題があったということが多いです。例えば「就業規則を作ってください」とご依頼いただくと、まずは、なぜ就業規則を作りたいのかというところから掘り下げます。すると、悩まれている問題は、就業規則を作ったとしても解決できないような問題だったりするので、根本的なところからアプローチできるよう、本当のお悩みを引き出すことを心がけています。
私は派遣元責任者講習もやっているので、派遣業にも強いです。厚生労働省の法定講習で、派遣元責任者になるためにはその講習を必ず受けなければなりません。しかし、派遣法が分かる先生が少ないので、派遣のお客様も多く、遠方からもお問い合わせいただいています。
レスポンスの早さにも自信があり、そこはお客様にも驚かれています。私が事務所を不在にしていることも多いのですが、事務所に電話が入るとスタッフから私にメールが入るので、外からすぐに電話をかけたり、メールの返信に関してもクイックレスポンスを心がけています。
今後の社会保険労務士についてと先生の展望を教えてください。
手続き業務に関しては、電子申請できるようになっていますし、相談業務に関しても、社会保険労務士でなくてもコンサルティング会社でもできるようになっています。なので、社会保険労務士の資格があるからとただ看板を出しているだけではお客さんは来てくれなくなってしまうと思います。
そこで私たちが力を入れているのがコンサルティング業務です。関わる会社の従業員さんが、自分たちがなぜ働いているのかを見つめ直していただき、その従業員さんの人生そのものが良くなるような、そんなコンサルティングや研修を今後はもっと力を入れていきたいと思います。
大きな展望としては、将来大学を作りたいと考えています。それは、普通の大学ではなく、日本の文化を教えるような大学を作ることが私の夢です。