お客様の意向に沿ったご提案をすることをモットーに日々業務にあたられている伊藤先生。医者で言うところの町医者のようなイメージを目指し、お客様の相談を幅広くお受けしています。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
先生が税理士になったきっかけは?
大学は社会科学系の学部で、色々なことを幅広く学んでいました。その中で、どんな経済活動にも税金が関わっていることに気づき、税金について学ぶことで社会の様々なことをもっと知ることができるのではと思ったことがきっかけです。ちょうど消費税が3%から5%に引き上げられたり、アルバイトを始めて税金を納めたりと、税金を身近に感じるようになったということもあり、日商簿記から始めて、その後、税理士になるための勉強をしました。税理士と公認会計士で、税理士の道を選んだのは当時から独立したいという思いがあったからです。独立前に2つの事務所で修行をして、32歳のときに現在の事務所を開業しました。
伊藤高德税理士事務所の特徴って?
当事務所は、医者で言うところの最先端の機器や技術がウリの大病院のようなやり方ではなく、町のかかりつけ医のようなイメージで、お客様のご相談を幅広くお受けしています。
相続や贈与税の節税など生前対策に関するご相談はもちろん、最近では、付き合いのある司法書士の方のご紹介で、不動産に関するご相談も増えてきています。
お金のことは話しにくいことだと思いますので、まずはお客様に信頼していただくことが重要です。そのために、お客様それぞれのお悩みをしっかりとお聞かせいただき、リーズナブルな価格設定でサポートさせていただきます。税理士をコロコロ変更される方は少ないので、長くお付き合いできる対等な関係性を築けるよう心がけています。
私は節税対策により税金が安くなることが必ずしも正解ではないと考えています。もちろんそのためのご提案はさせていただきますが、会社や個人のお客様が目指す理想を叶えるためにはどうすべきか、仮に少し税金が多くかかってしまったとしても、理想を実現するためにはこのような方法もあるということをお客様の経営状態を考慮した上で、ご提案させていただきます。
今後の税理士業界についてと展望を教えてください。
税理士業界は、年齢層が高く若手が少ない業界です。その理由は、税務署を退官した方が税理士として独立するという形態があるからです。また、公認会計士は1〜2年で取得することが可能ですが、税理士になる場合、5年計画で資格取得を目指す方も多く、なりにくいという事情もあります。また、税理士になったとしても他の士業より人数が多いため、クライアントの取り合いのような状況が起きている厳しい業界です。さらに、単純作業に関してはAI化されると言われているので、今後は個人の営業力やコミュニケーション力を活かしてコンサル的なことも取り入れていくことが必要になってくると思います。
日本では、納税が義務であるにも関わらず、あまり税金のことを学校では教育しません。そのため、税理士であれば当たり前のことでもお客様は知らなかったり損をしていることもあります。高齢化社会になりましたので、資産形成や相続などでお役に立てるよう、クライアントファーストでお客様の意向に沿ったご提案をしていきたいと思います。