みずほ信託銀行を退職後、相続専門の行政書士として独立した松尾先生。銀行員時代より「モメてはいけない、モメさせてはいけない相続」を理想に知識・スキルを身に着け、サムライ業の補佐やエンドユーザーへ直接サポートを行っています。そんな先生方に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
保有資格
行政書士
宅地建物取引士
1級ファイナンシャルプランニング技能士
外国人実習雇用士
先生が行政書士になったきっかけは?
前職のみずほ信託銀行で勤務していた時に、遺言・相続業務に携わったことがきっかけです。遺言・相続業務を軸に開業することを見据えて、行政書士の資格を取得しました。2008年頃から開業を意識しはじめ、同時に課長職で組織マネジメントを学びながら、開業の時期を温めてきました。そして、遺言相続に関する知識・スキルに加えて、マネジメント能力も身に着け、開業することになりました。遺言・相続業務は、担当したお客様に喜んでもらえるやりがいのある仕事だと感じています。
北摂パートナーズ行政書士事務所の特徴って?
当事務所の特徴は、遺言・相続業務に特化していることです。前職では1,000件以上の遺言・相続手続きを担当、3,000件以上の相談に携わり、当時から「トラブルを回避する」ことを意識しながら、業務に取り組んできました。遺言書の場合、解釈の余地があらぬ方向に向かないよう見極めながら、執行人が認める文章を作成する必要があります。銀行員として、遺言者や士業の先生がご提案する内容を見聞きしてきましたが、他の最善策がある場合もありました。その際は、遺言者のご意見をお伺いしながら、相続人が苦労することのないご提案をすることもありました。多角的な視点でご提案や判断できる知識・スキルは、豊富な実務経験によって培われた私の最大の強みだと思っています。
この強みを活かした「きちんと相続」は、遺言者の方から遺言・相続業務の経験が浅い士業の先生方に向けた「遺言・相続」に関する知識とスキルをお伝えしていくサービスです。士業の皆様で相続対策や関連業務についてのスキルアップをお考えの方は、相続のベテランである当事務所にお任せください。
クライアント様とは信頼関係を築いていくために、日頃のコミュニケーションを通して、業務全体の生産性を上げる取り組みを実践しています。コミュニケーションを重ねて、関係性を構築するスキルこそ、私たちにとって最も大切な能力だと考えています。
今後の行政書士業界についてと先生の展望を教えてください。
行政書士の業務は、AI化が進んでいるため、書類の代理作成だけではなく、付加価値を提供することが求められる時代だと思います。そのためにはご相談者に最善策を提案する能力が必要だと感じています。
私の展望は、「きちんと相続」を遺言・相続業務の経験が浅い行政書士にも広げていくことです。私の知識やスキルをお伝えして、業界全体の能力が底上げできれば社会貢献にもつながると考えています。適切なアドバイスや指導を行い、行政書士のスキルアップとともに、苦労される相続人が少なくなることを願って、今後も業務に取り組んでいきたいと思います。