調和の取れた組織作りを目指し、研修やコンサルティングに注力されている青木先生。「顔の見える」社会保険労務士としてお客様を親身にサポートされています。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
特定社会保険労務士
パワハラ防止士
働き方改革の専門家として、年間100件以上のセミナーに登壇
先生が社会保険労務士になったきっかけは?
元々はIT業界で働いており、そこではコールセンターやシステム開発などの受託系の業務をやっていました。私は管理職だったので、こういった業界に入ってくる若い子や未経験者の方に対して色々な研修をやっていたのですが、その際に新しい人たちが働くための組織作りについて試行錯誤をしていたことが最初のきっかけです。業種も業種でしたので、管理職として労働基準法などの知識もしっかりと持っていなければ対応できない部分もあり、社会保険労務士の資格取得を目指そうと考えました。
社会保険労務士オフィスHarmonyの特徴って?
「人が辞めない」「長く働ける」という会社は、組織の調和が取れており、それは業務を継続して行う上ですごく大事だという思いがあって、事務所名を「社会保険労務士オフィスHarmony(ハーモニー)」にしました。
人が辞めるというのはあまり幸せなことではないと思います。長く勤めてよかったと思ってもらえるような職場環境作りができるよう、色々な視点からアドバイスさせていただきます。そのために当事務所では、手続き業務だけでなく、研修やコンサルティングに注力し、調和の取れた組織作りを目指しています。
研修では、管理職や新人・若手向けの研修をやったり、ハラスメントやコミュニケーション、コンプライアンスなど目的別に特化した研修をやっています。
管理職の方は色々と管理職ならではの悩みもお持ちだと思いますので、しっかりとお話を聞かせていただき、具体的な答えを出すというよりは、「こんな視点で見てみたらどうですか」といったように気づきを与えてあげられるようなアドバイスをしています。
労務相談の際もすぐに答えを出すのではなく、傾聴を意識して、話すことがなくなるまでしっかりとお話を聞かせていただきます。その際に、お話を引き出すための質問はさせていただきます。たくさん話していただいた内容を私なりに整理して、「こういうことですか」「それを踏まえてどのようにお考えですか」と質問を繰り返しながら、ご自身で答えを見つけていただけるような相談を心がけています。
調和の取れた組織を作るにあたって、現状あるものをすべて否定することはしません。経営者の方も色々な思いを持ってやられていると思いますので、私の立場からみていいところはしっかりと残して、変えるべきところを変えていくご提案をしています。
また、お客様のご対応は必ず私が担当し、実際にお伺いして、お話を聞かせていただくなど「顔の見える」社会保険労務士としてお客様を親身にサポートさせていただきます。
今後の社会保険労務士業界についてと先生の展望を教えてください。
最近では手続き業務がDX化によりなくなるのではという話が出ています。確かにDX化により手続き業務は減っていくと思いますが、そもそもDX化に対応できていない企業はまだまだたくさんありますので、DX化も含めて請け負うというところに特化していく事務所が出てくると思います。また、当事務所のように組織作りに特化するなどある程度専門に特化して、強みを活かしながらお客様と関わっていくようなところも今後は増えていくと思っています。そういった点を踏まえると、社会保険労務士の仕事は多岐にわたりますし、企業のニーズも様々なので、旧態依然の業務形態ではなく、時代の流れに沿っていけば社会保険労務士の仕事が尽きることはないと思います。
専門特化して企業と深く関わっていくことももちろん重要ですが、やはり継続して支援し続けられることがすごく大事だと思っています。なので、今後の展望としては、お客様をずっと支援し続けられるような仕組み作りをして、きちんと引き継いでいけるようにしていきたいです。そして、私と同じような志を持って、企業に調和をもたらすグループのようなものを作っていけたらと考えています。