介護業界で働いていた経験を活かして、高齢の方や障害をお持ちの方、そして、そのご家族のサポートを行っている澤海先生に、事務所の特徴や今後の業界についてなどインタビューさせていただいた。
各種イベント・セミナー講師実績
先生が行政書士を志した理由は?
大学を卒業してから介護の業界で、運営側として現場をサポートする仕事をしていました。もちろん介護業界での仕事はやりがいがあり好きだったのですが、30歳という節目が見えた時に、手に職をつけたいと思いました。
介護の現場を見ていて、ご利用者さまの生活方針を決める際に実際に現場で頑張っている介護職の方々の発言が取り上げられにくかったり、またご本人の希望よりもどうしてもご家族や介護する側の都合が優先されがちだったりすることに違和感を持ち始めました。そんな中で後見制度の存在を知り、家族同様に発言権を持ち、きちんとご本人の希望を代弁できる存在になりたいと思ったのが行政書士を志したきっかけです。
さくら相続相談センター川崎の特徴って?
行政書士の業務範囲はすごく幅広いのですが、私は介護の業界出身なのでそれを活かして個人のお客さま向けには、遺言・相続・後見業務を通じての高齢の方、障害をお持ちの方、そのご家族のサポート、そして、その方々にサービスをする事業者様のサポートを中心にお仕事をしています。
行政書士は法律職の中では敷居が低く比較的相談しやすい立場ではあると思います。とはいえども一般の方にはほとんど馴染みがないと思いますし、いきなり事務所の扉を開けることは簡単なことではないと思います。なので、距離感が近すぎてもダメですが、『先生』になりすぎないように、あまり堅苦しくならないように、アットホームな雰囲気を大事にしています。
また、行政書士は何をしているか見えにくい仕事でもありますので、なるべく小まめに説明や連絡をするように心がけています。
今後の行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。
他の士業界もそうですが、インターネットがなかった時代は、営業は不要で、待っていれば仕事がくる時代でした。これからは、書類を作るだけの仕事をしていたり、時代の流れに合わせて変わろうとしない事務所さんはどうしても厳しくなってくるのかなと思います。ただ、行政書士は他の士業と比べて業務の幅が広いので、そういう意味では新しい仕事や、これまでの仕事に新しい価値をプラスしてまた一歩違ったサービスを創ることもできるので、まだまだおもしろい業界だと思います。
書類作成などはどんどんIT化していくと思いますが、人が関わるところは絶対なくなりませんし、むしろそこで差がつくと思っています。今後は、アナログの部分でしっかりと数より質を高めていけるような、値段で競争しなくていいようなサービスを作っていきたいなと思っています。また、今やっている介護、障害の分野を突き詰めていくのはもちろん、行政書士の本業以外では、介護業界をもっと良い方向に変えていけるような何か新しいことができたらいいなと思っています。