街のかかりつけ医のように親身に寄り添って対応してくれる橋本先生。税理士事務所で会計業務などをやっていた経験もあり、相談に応じている分野の幅はとても広いです。そんな先生に事務所の特徴や今後の業界についてなどインタビューさせていただいた。

先生が行政書士を志した理由は?

元々税理士になろうと思い、20年ほど税理士事務所で会計・経理業務に携わっていました。 その際に建設業関係の業務もやることがあり、その分野がおもしろそうだなと思ったのと、奥さんからも行政書士という選択肢の提案を受け目指すことにしました。
橋本法務会計事務所の特徴って?
スペシャリストではなくてジェネラリストでいたいと思っています。お医者さんでいうところの町で開業しているようなクリニックのように、何かあったらとりあえず相談に来ていただけるような事務所です。他士業と比べても業務の幅がとても広いので、何か困ったことが起こった際に、どこに相談したらいいか分からないという時は、まず当事務所にご相談いただければと思います。
相談は、会計や税務に関する一般的なものから、起業に関しての相談が多いですね。新しく事業を始める際に必要な許認可の届出や資金を借り入れる際の事業計画書、会社運営で必要な決算書や納税申告書など書類作成のサポートをしています。
企業様と顧問契約を結ばせていただいた際は、行政的なことや会計的なことなど、何かお困りのことがあった際は、なんでも言ってもらえればできることは全部やります、というスタンスで業務にあたっています。また、お客様のご依頼にできる限りスピーディーに対応するため、弁護士や税理士、司法書士や社労士などの他士業の先生方と連携し、ワンストップのサービスをご提供しています。
ご相談に来ていただいた方には、嫌なことでもお話いただけるように、なるべく堅苦しくならないように、聞く立場に徹して、やわらかい雰囲気を意識しています。
今後の行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。

士業界はAIに取って代わられる仕事と言われていて、確かにそういう面も出てくると思います。ただ、行政書士はつかみどころのない資格商売で、何をやるのか一言で答えられない何でも屋みたいなところがあります。確かに許認可関係など紙でできることに関しては、極端に少なくなってくる可能性がありますが、「お口での商売」とでも言いましょうか、ビジネスコンサルティング的なところで、自分自身で売り込むことが重要になってくると思います。弁護士や税理士に相談できないようなちょっとした案件でも行政書士は相談にのることが可能なので、AIに取って代わられていく中で何をしていくかがとても大事です。
私たちがお相手していただけるのは大企業というよりは、個人レベルの零細企業様から従業員数十名規模の企業様が主になってきます。そういった企業様にとって、どういう人であれば顧問契約してもらえるのか、私たちの使い道はなんだろうか、そういった部分を模索していきたいと思います。