20代30代の若手社会起業家、ソーシャルビジネスを専門に支援している森先生。実績も豊富で、社会起業家支援を専門に対応している事務所は全国でも数少ないです。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
セミナー実績多数
先生が行政書士を志した理由は?
大学で出会った友人の影響で、将来一緒に独立し、協力し合って仕事をしていこうとなり、私は弁護士、友人は司法書士を目指して勉強を始めました。なかなかお互いうまくいかず、ただ、自分の中では法津の専門家として独立することをあきらめきれなかったので、行政書士を目指すことにしました。
森行政書士事務所の特徴って?
開業当初は、前年にノーベル平和賞を受賞した、グラミン銀行とその総裁のユヌスさんをきっかけに、社会起業家(ソーシャルベンチャー)が日本のメディアでも取り上げられ始めている頃でした。当時、社会起業家を専門に支援している事務所はどこにもなかったので、他事務所と差別化をはかるためにその支援を特徴としてやっていました。支援を最初のきっかけとして、イベントやセミナーに興味がある20代30代の人たちのところに行く中で、会社やNPOといった形で社会貢献とビジネスを両立させたいという思いを持った人たちと出会うことができました。その流れで、法人を立ち上げた後の事業開始のサポートを求められるようになり、事業計画を作ったり、融資のサポートをしたり、補助金、助成金申請のサポートをするなど、設立から、法務、契約まわり、お金の問題解決を一体的にサポートしていくように変わっていきました。現在では、NPO法人の顧問や役員などもやらせていただき、課題解決のためのアドバイスを行っています。
相談の際は、お客様が何を求めているのか、本音を隠されていることもありますので、そこを汲み取ってあげられるように丁寧にヒアリングすることを心がけています。法人を立ち上げたい、こういう事業をやりたいと相談に来られることが多いので、どういう事業展開を考えているのか、どういう人がターゲットなのか考えていることをいろいろヒアリングさせていただいています。その中で、どういう形態で事業をしていくのか、問題点はないかなどいろんな観点からアドバイスをして、お客様にとってその事業を行う際のベストな選択肢を提案するようにしています。ただ、最終的にそれを決めるのはお客様なので、そのためにこちらが持っている情報は出し惜しみすることなくお伝えするようにしています。
今後の行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。
行政書士業界に限らず専門職はAIによって90%以上仕事がなくなると言われています。手続きのための書類作成だけでは今後厳しいと思いますが、人対人なので、絶対になくならない仕事もあると思いますし、これから新しく増えていく仕事もあると思います。そういった仕事を開拓したり、自分が今やっていない仕事を開拓したり、コンサルティング能力を高めていくことが重要になってくると思います。
今後は、当事務所のスタッフ含め、これから行政書士をやっていきたいという人も応援していきたいと思っています。「AIに仕事をとられて残念でした」で終わりたくないという気持ちが大きいので、行政書士の仕事がなくならないように、必要とされる仕事であることをいろんな人に認知してもらえるように頑張りたいですし、若手の教育にも力を入れていきたいなと思っています。