従業員数1,000人を超える規模の精密機器メーカーの人事部で培った実務経験を活かして業務にあたっている高草木先生。今日は事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
先生が社会保険労務士を志した理由は?
大学院を卒業後に精密機器メーカーに就職し、配属が人事部になりました。人事の仕事をやる中で、これは私の好きな仕事だ、天職だと思うようになりました。人事部の先輩がよく調べ事をする際に辞書代わりに使っていたのが社会保険労務士の参考書で、その知識が全部あれば先輩みたいになれると思って勉強を始めました。資格を取って何かしようという気持ちはその頃は特になくて、まずは資格を取って一人前になりたいというのが最初のきっかけです。
たかくさき社会保険労務士事務所の特徴って?
企業の人事部に約9年いたので、社内ではどんなことに困っていて、どのように解決したらスムーズにいくかが分かるところは大きな特徴です。
従業員数1,000人を超える規模の会社だったということもあり、事務処理なども効率よく進めなければ、次から次へと仕事がきてしまいますので、業務の効率化も得意としています。製造業の場合、生産工程をいかに効率化して、同じ時間内でたくさんのものを作って利益を出すかが重要です。業務マニュアルがない中小企業様も多いので、それを作成することで、作業効率も上がり、責任の所在も分かり、何か問題が起こった時にどういう工程で発生したかが追えるようになるので、そういったことも提案しています。
争いごとを起こらないようにすることが社会保険労務士の仕事なので、経営者と従業員の間に入って、双方が気持ちよく安心して働くことができるように日々動いています。
今後の社会保険労務士業界とその中での先生の展望について教えてください。
働き方改革などにより働くことに関するニュースを目にする機会が増えたのですが、それを現状社会保険労務士がどうするという話にはあまりなっていないのは問題かなと思っています。業界がどうなるか詳しくはわかりませんが、社会保険労務士の活躍の場は増えていくと思っています。
ただ、コンサルティング業だけやるのも違うと思っていて、手続きや給与計算をやることで会社の内情が分かることもあります。一部は手続きの簡素化のために電子申請やAIの技術を社会保険労務士や人事部関連の人たちが使うようにはなると思いますが、すべての人が使うわけではないので、うまく効率的にAIなどを駆使しながら、現場の問題解決に結びつけていくことも社会保険労務士の役割だと思っています。
今後は、関わった会社さんが、売り上げが伸びるというところではなく、会社と社員が協力し合って、働くことで幸せになれるようなお手伝いができたらなと思っています。