サラリーマン時代の経験、実績に加え、開業後も研鑽を積まれ、多くのお客様、他士業の先生から信頼されている山下先生。お客様の9割以上が他士業の先生からのご紹介とのことです。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
資格
特定社会保険労務士
特定行政書士
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
貸金業務取扱主任者
宅地建物取引士
著書
中年から「稼げる士業」になる! -資格取得から開業準備まで-
おもしろ・おかしく 知って得する相続・遺言解決方法 初級編
従業員を採用するとき読む本
小さな会社のための マイナンバー対策
相続のプロが教える 相続法大改正後の知って得する相続・遺言 解決方法 中級編
先生が社会保険労務士・行政書士を志した理由は?
サラリーマン時代に、50歳になったタイミングでキャリアデザイン研修を受けました。そこで60歳の定年までは会社にいたとして、それ以降どうするかを考えるようになりました。何か人の役に立つことをやりたい、法律に絡む仕事をやってみたいという思いから会社にいる間に資格取得を目指すことにしました。
サラリーマン時代に生命保険会社に勤めていたのと、人事、労務、社会保険、給与に絡む業務をやっていたこともあり、漠然と社会保険労務士の業務内容を知っていたので、これだったらできるかなと、まず社会保険労務士の資格取得に向けて勉強を始めました。無事合格できたのですが、まだ時間があったのと勉強することが楽しくなっていたので、行政書士の勉強も始めてこちらも無事に合格することができました。
その2つの資格を活かして60歳になって開業しようと思い準備を進めました。開業する5、6年前から土日はほとんど交流会や勉強会に参加して、専門の知識を学びながら人脈作りもしました。
山下行政・労務コンサルティングの特徴って?
当事務所の特徴としては、どんな相談にも応じられることです。他の事務所で断られてしまった案件のご相談も受けています。仮に司法書士や税理士、弁護士に関連したことであってもだいたいのことはわかります。もちろん相談によって手続きが必要な際は各専門家の先生をご紹介させていただきます。そのネットワークの広さも特徴の1つですね。
サラリーマン時代に多くの労務問題や事業再生に携わり、会社経営、会社の売却、相続についても経験と実績が豊富なので、90%以上のお客様が他士業の先生からのご紹介です。同じ社会保険労務士や行政書士の先生からご紹介いただくこともあります。いつでもどこでも年中無休で対応しているところも紹介いただいている理由の1つです。
私は中小企業の活性化と老後に安心して過ごしていただくためのお手伝いをモットーにしています。
会社の就業規則の作成に関しては、インターネット上に厚生労働省の見本がたくさん掲載されているので名前だけ書き換えて労働基準監督署に提出すればすべて受け付けてはもらえます。ただ、それでは労使間で何か問題が起こった時にまず役に立ちません。問題が起こらないために、会社を守るために就業規則を作る必要があるわけです。それは会社や業種、事業内容によって注意すべき点が全く違うので、相談しながら全部オーダーメイドで作成させていただきます。その分料金も高めに設定させていただいています。
遺言の公正証書もインターネットから見つけて、名前だけ変えて作成することも可能ですが、安心して老後を過ごしていただくために、何が最適なのかいろいろと相談しながら作成するようにしています。
インターネットから厚生労働省の見本だけで作るような仕事はしたくないと考えていますので、高い料金を設定していますが、それに見合った成果物をきちんと作成し、会社の安心、老後の安心をご提供させていただいております。
今後の社会保険労務士・行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。
AIに取って代わられる業種と言われていますが、全然関係ないと思っています。例えば遺言書を作成する際も1000人いたら1000人全部違うわけです。それをパターン化することはできるはずがありません。それは企業での就業規則も同様です。単純な事務作業は確かになくなるかもしれません。しかし、それ以外の人と人との関わりのある仕事は絶対なくならないですし、ますます重要になっていくと思っています。もちろんAI化していくという風潮は掴んだ上で、なにが必要か先読みしておく必要はあると思います。
今66歳なので、これからどんどんお客さんを開拓して、従業員を雇ってやっていきたいとは考えていません。今やっていることを軸に中小企業の活性化と安心して老後を過ごしていただくためのお手伝いをしていきたいと思います。