以前全国展開している事務所にて、数千件以上面談対応を行い経験が大変豊富な葉山先生。お客さまの目線に立ってコミュニケーションをとることを心がけていらっしゃいます。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
先生が司法書士になったきっかけは?
大学卒業後は、派遣社員として主に自動車の設計開発を担当していました。技術職だったので、漠然と経験を積んで、技術を身につけた上で転職できたらと考える反面どこかで独立できる仕事ができたらいいなという思いを持っていました。また、自動車の設計開発は、大きい組織の中で、大きなプロジェクトとして動いているので、達成感や仕事をしている実感が少なかったこともあり、もっと自分自身が主体性をもってやれる、直接クライアントと関われるような仕事をしてみたいなと思うようになっていました。
そして25歳になり、自分の名前で、自分の判断で直接お客さまと話ができる資格を取得しようと思い立ち、どんな資格があるのか調べました。調べていく中で司法書士は、簡易裁判所の民事事件で代理業務を行うことができるようになったことがわかりました。元々裁判所への憧れもあったので、これだったらがんばってみる価値があるのではと思い司法書士を目指しました。
葉山司法書士事務所の特徴って?
以前は全国に展開している弁護士事務所で債務整理の相談を直接お客さまと会って行っていました。過払い金裁判含め何千件と対応してきましたので、経験が豊富です。顧客が何万人といる事務所だったので、依頼の途中でお客さまが亡くなってしまい、相続が発生することもありました。借金を家族が相続するケースや逆に過払い金が数百万円あるケースなど様々な相続に関わる業務も経験してきましたので、得意としています。
ご相談の際は、専門用語はできるだけ使わずに、わかりやすい説明をすることを心がけています。
そもそもこういった事務所はあまり来たくて来る場所ではないと思います。また、先生と呼ばれる職業柄、構えて来られて、本音をなかなか話せない方もけっこういらっしゃいます。相談に来られた方の本音を引き出せるように、緊張感をほぐしてあげたり、顔色を見ながらコミュニケーションをとり、できる限り悩みの部分に共感できるような話の聞き方を意識しています。
どういった成果を出すことがお客さまにとって1番望むことなのかは本当に様々です。金銭的に得をする方法をとってほしいのか、お金はいいからとにかく早く解決させたいのか、話を丁寧に聞くだけで満足される方も中にはいらっしゃります。お客さまごとに何がベストかを常に考えながら、コミュニケーションを取るように心がけています。
今後の司法書士業界についてと先生の展望を教えてください。
司法書士は、基本的に難しい法律問題を解決するというよりは、今お客さまが置かれている状況を冷静に分析し、判断した上で、希望通りにするためにはどういう手続きが必要かを考える仕事が多いです。遅かれ早かれAIに7、8割は置き換わってくると思いますので、AIにはできない感情の整理や対話の部分がより重要になってくるのかなと思います。
今後に関しても、何かしらの問題を抱えて相談に来られた方の悩み、問題を解決して、楽しい人生を取り戻していただけたら嬉しいです。特に人を雇って大きくしようとは考えていません。少数精鋭で、お客さまと私が常に対話できる規模感で、頑張っていきたいなと思います。