群馬県では珍しい知的財産権に力を入れられている羽鳥先生。弁理士であるお父様との協力体制を活かして、知的財産権に関する問題を中心に、さまざまな法律問題にも対応されています。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
所属弁護士会:群馬弁護士会
先生が弁護士になったきっかけは?
私の父親が弁理士をやっているので、最初は父親の背中を追いかけて弁理士になりたいと思っていました。しかし、色々と調べていく中で、弁理士が権利侵害訴訟の訴訟代理人になるには制限があり、知的財産権の防衛など弁理士だけでは対応できない業務もあることを知りました。そこで、私は弁護士になって、弁理士の父親とタッグを組むことで、知的財産権の防衛を万全にしていくことが1番いいのではと考え、弁護士を目指すことにしました。
はばたき法律事務所の特徴って?
当事務所は群馬県では数少ない知的財産権に強い事務所です。弁理士である父親と協力して業務にあたることで、知的財産権の権利化から防衛までをワンストップで対応できるところが特徴です。商標権、特許権、意匠権、著作権や不正競争防止法等に関する権利侵害の防衛など数多くご相談いただいており、実績が豊富です。また、知的財産権の権利化や権利侵害の防衛だけでなく、取引契約書の作成、戦略的なアドバイスなどさまざまな法的サービスを提供しています。
個人の方向けには、離婚等の男女関係、相続、債務整理、交通事故などの身近な法律問題にも力を入れています。また、群馬県では扱っている事務所が少ないインターネット関係のご相談も受け付けています。例えば、名誉を棄損する書き込みがあって、その書き込みの削除希望やその書き込みをした人を特定して損害賠償を請求したいなどのご相談もいただいています。
弁護士に相談することは、一般の方にとってハードルが高いところもあると思いますので、可能な限りそのハードルを下げられるよう心がけています。例えば、相談にはみなさんに気軽に来ていただきたいという思いがあって、初回相談は60分無料にしています。ご相談の際に、法的に対応可能な手段は色々と出てくるのですが、それが相談者の方が本当に希望されていることでなければあまり意味がないので、ご希望されているところはどこなのかじっくり丁寧に話を聞くことを大事にしています。また、適切な解決方法を導きだすためにはどれだけご相談者の方の心を開けるかが大切なので、かしこまらず、フレンドリーに相談にのることを心がけています。
今後の弁護士業界についてと先生の展望を教えてください。
専門分野に特化した弁護士が東京や大阪といった大都市には多いのに対して、群馬県などの地方では、すべての分野を対応しますという弁護士がまだまだ多いです。しかし、専門分野に特化していかなければ他事務所との差別化をはかれないところもあるので、大都市のように専門分野に特化していく潮流が地方にも徐々にきているのではと感じています。当事務所としては、知的財産権とインターネットの分野に力を入れている弁護士がまだまだ群馬県では少ないので、その分野に力を入れて差別化をはかっていこうと考えています。
また、当事務所ではAIで契約書の確認をするリーガルチェックツールを群馬県で初めて導入しました。そのツールも活用して、契約書の確認も今後は定額制でやっていこうと考えています。
群馬県などの地方は、大都市と比べて知的財産権に詳しい弁護士が極めて少なく、知的財産権に関する法的紛争が生じた際に身近な相談先が見つからないという状況です。そこで、当事務所を法人化して、長野県や栃木県などの近県に知的財産権に対応できる支店を出すなどして、規模を拡大していきたいなと思っています。