社会保険労務士の資格だけでなく、産業カウンセラーの資格も持ち、労働法と心理学の両面から経営者様をサポートされている村田先生。昨今問題になっているハラスメント対策にも力を入れていらっしゃいます。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
資格
社会保険労務士
産業カウンセラー
パワハラ予防士
執筆・出版実績
先生が社会保険労務士になったきっかけは?
前職で人事労務関係のソフトウェアを扱っていたので、スキルアップのために社会保険労務士の資格を取得しました。その後、会社で働き続けることが困難な状況になってしまった時に、資格を活かして独立することで、私が望んでいる働き方ができるのではと思い、独立開業しました。
えん社会保険労務士法人の特徴って?
10名程の比較的小規模の企業様をメインに労務相談、就業規則の作成、助成金申請、給与計算などを行っています。私はカウンセラーの資格も持っているので、社会保険労務士の業務内容ではなかったとしても、メンタルヘルスなど経営者様のお悩みにできる限り寄り添って、アドバイスさせていただいています。なので、社会保険労務士としての実務的な側面とカウンセラーとしての心理学的な側面の両面から企業様をサポートしているところが当事務所のコンセプトであり、強みでもあります。
ハラスメント対策にも力を入れており、パワハラ予防士という資格も取得しました。10人未満の企業様はハラスメント対策や就業規則を作成されているところも少ないので、重要性をお伝えして、ご提案させていただいています。
ご相談の際は、「傾聴」を大事にしているので、じっくりとお話をお聞かせいただきます。小規模の企業様の場合、周りに相談相手がいない経営者様が多いため、私が相談相手になって話を聞くということに対して、すごく価値を感じていただけている方が多いですね。
また、士業は法律的な側面だけをお伝えして話を終えてしまいがちなのですが、相談者様が最終的にどうアクションすべきかというところまで踏み込んでお話するように心がけています。
今後の社会保険労務士業界についてと先生の展望を教えてください。
社会保険労務士は「将来的になくなってしまう」「AIに取って代わられる」などとよく言われていますが、今後もニーズは間違いなくあると私は思っています。
なぜなら社会保険労務士の仕事の領域は、時代が常に作ってくれるからです。例えば、国が働き方改革であったり、コロナに対してこういう働き方をしていきましょうと主導してくれるので、それに対して社会保険労務士が活躍できるマーケットが絶対に出てきます。
一方で、手続き関係の仕事がこれから増えていくわけではないので、時代の変化に取り残されないようにしていくことがすごく重要だと思っています。
今後に関してですが、事務所を大きくしていこうとは考えていません。私自身ができることを増やして、お客様に少しでも幅広くサービスを提供していくために、研鑽を積んでいきたいと思います。また、情報を発信していくにあたって、お客様と1対1では限りがあります。幅広く情報を発信していくために、講演なども積極的にやっていきたいです。ハラスメント対策に関するセミナーや講演、出版もやってみたいと考えています。現在雑誌の記事の執筆もいくつかやっていますので、そういった執筆活動も今後は広げてきたいですね。