建設・不動産関係で働いていた経験や会社設立で関わった方々とのつながりから建設業・宅建業関係や他士業の先生方との人脈がとても豊富な馬場先生。人脈を活かした付加価値のあるサービスを提供されています。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただいた。
資格
行政書士
宅地建物取引士
ファイナンシャルプランナー
セミナー・研修実績多数
先生が行政書士になったきっかけは?
私は元々学習塾業界の出身で、某大手の学習塾で校舎責任者を歴任したのち、フランチャイズの学習塾に加盟した建築会社に転職して、その会社の教育事業部の統括を務めました。教育事業部では、会社本体とは全く別に、独自でホームページを作って管理したり、チラシやパンフレットの作成などの集客活動を行っていましたが、建築会社本体の方でも広報活動を行うようになりました。パワーポイントでのコンテンツ作りも好きだったので、そのスキルを活かして、建築会社本体の集客を目的としたセミナーの講師もやりました。その流れでまず宅地建物取引士やファイナンシャル・プランナーの資格を取得したのが建設・不動産の業界に興味をもったきっかけです。
セミナーのクオリティを上げるために建設・不動産業界の様々な情報を集めているうちに、この世の中はたくさんの法律で動いている、という本当に当たり前のことを実感しました。長年塾業界で働いていると、受験の世界しか見えていなくて、本当に世間知らずになってしまっていたようです。もともと理系で法律をあまり勉強してこなかった、というのもあると思いますが、このときはじめて「法律をもっと勉強したい」と思い、行政書士の資格取得を目指しました。定年後のキャリアアップを図り、地域の役に立ちたいという気持ちで開業しました、と言えばカッコいいのでしょうが、実際はそれだけではなくて、家内の足が元々悪くて、将来的には「二人で自宅でできるような仕事」というのがいつも頭の片隅にあって、それも私の背中を押したのだと思います。
ただ、行政書士として末永くやっていくためには、もっと建設・宅建業界での経験や実績が必要だと思い、資格取得後は兼業が可能な別の建築不動産系の会社に転職し、開業したあともその会社で建設業・宅建業の実務を学びながら、前職と同じようにセミナーを企画して講師を務めました。昨年までは副業として行政書士の仕事を受けていたのですが、今年、2022年の1月に完全独立を果たし、会社設立を考えている個人の方や許認可取得を検討している法人様を中心に、様々なお客様のお手伝いをさせていただいています。
多摩シェルパ行政書士事務所の特徴って?
当事務所は、開業以来、建設業許可・産業廃棄物収集運搬業許可・宅地建物取引業免許などの許認可申請や会社・法人設立のお手伝いを主たる業務として行っています。建設・不動産関係で働いていた経験や会社設立で関わった方々とのつながりから、建設業・宅建業関係の人脈や、弁護士、社労士、税理士などの士業関係の人脈も豊富です。建築業界は人手不足と言われていますので、例えば大工さんが足りないといったときに人材をご紹介させていただいたり、案件の紹介をさせていただくこともあります。そういった人脈を活かして、付加価値のあるサービスを提供しているところも当事務所の特徴だと考えています。また、私は東京都行政書士会の八王子支部に所属しており、行政書士の知り合いもたくさんいます。行政書士は専門分野が多岐にわたるため、内容によっては各専門の深い知識を持った行政書士をご紹介させていただくことも可能です。
会社設立では、行政手続きや書類作成だけで終わりではなく、お客様のビジネスのさらなる発展のために、経営コンサルも行っており、広告の企画や販売促進、メディア戦略などのマーケティング支援やセミナー・研修の企画・実演といったところまでお手伝いしています。
ご相談の際は、相談者様の立場に立って、できる限り先入観を捨ててお話を聞くことを大切にしています。また、お客様をお待たせすることが嫌な性分なので、スピーディーな対応を心がけており、お客様にも喜んでいただけています。
今後の行政書士業界についてと先生の展望を教えてください。
日本ではなかなかDX化が進んでいないと言われていたのですが、コロナの影響もあり、電子申請サービスが増えるなど、ここにきてDX化が進んできています。それにより行政書士がいなくてもできることは増えていくかもしれませんが、一般の方が実際に電子申請をやってみるとわからないこともまだまだたくさんあると思いますし、行政書士の業務内容は多岐にわたるため、身近な法務のサポーターとして生き残っていくのかなと思っています。
建築業界は高齢化が進み、若い人材が入らず、人手不足になっています。このままいくとより深刻になっていくので、すでに外国人の力を頼らざるをえないような状況になってきているのかなと感じています。そこで、元々は建設業許可などの許認可をメインでやっていこうと考えていたのですが、実際に今お付き合いいただいている建設業のお客様の中にも人材不足に悩まれている方がいますので、今後は外国人研修生の入国に関する業務も勉強し、幅を広げて、建設業界に貢献していけたらと考えています。