銀行、証券会社の勤務経験を生かして、社会保険労務士の知識だけに留まらない経営的な視点も持って日々業務にあたられている工藤先生。英語にも対応、行政書士の資格も取得されており、企業のお悩みに対してトータルソリューションをご提供されています。そんな先生に事務所の特徴や今後についてなどインタビューさせていただきました。
資格
特定社会保険労務士
行政書士
先生が社会保険労務士になったきっかけは?
大学卒業後は信託銀行に勤務し、企業年金業務を行っていました。お客様は人事担当の方が多く、労務問題などのお悩みについて相談にのることもありました。また当時から退職金規程や就業規則を見る機会も多かったので、社会保険労務士の資格があれば業務に生かせると思い、勉強を始めたことがきっかけです。
行政書士を取得したのは昨年の1月です。外国人関係の仕事を受任することが多く、その中でビザ申請の対応もできないのかと聞かれることがよくありました。最初は他の行政書士に依頼していたのですが、ワンストップで対応できるようにするために行政書士の資格を取得しました。
社会保険労務士法人 行政書士事務所 アジア経営革新等支援機関の特徴って?
当事務所の特徴は助成金に強いところです。社会保険労務士事務所の中でも、助成金の申請代行を行っているのは、全体の10%程度だと言われています。当事務所では創業時から助成金申請代行を行っており、経験・実績が豊富です。顧問契約先に限らず、15種類程度の助成金申請を常時サポートしています。
銀行と証券会社での勤務経験から財務に関しても詳しく、銀行融資の申請代行や補助金申請のための事業計画書の作成支援などのコンサルティング業務も行っています。銀行員、証券マン時代から経営者の方と話す機会がとても多く、経営者側の立場で企業の財務分野に関わってきた実績もあります。また、40代の頃には大学院で労務問題の勉強をしたり、判例も相当読み込んできました。そんな経験から、社会保険労務士の知識だけに留まらない、経営面・財務面も含めた高度なアドバイスができるところも当事務所も強みです。現在も常に情報収集を行っており、時流に沿ったお話ができるように心がけています。
外国人を雇用されている日本法人からご相談をいただくことも多いです。社会保険労務士として、外国人労働者の雇用問題や退職後に帰国される際の年金の脱退一時金申請代行にも対応しています。ビザ申請代行のご依頼があった際は行政書士としてワンストップで対応させていただきます。身分系から就労系のビザ申請まで、幅広くお手伝いしています。
当事務所は日本語によるコンサルティングだけでなく、英語でも対応が可能です。外国人労働者が勤務する企業は年々増えています。そこで発生する労務問題のトラブルを未然に防ぐために、英文での就業規則・雇用契約書等を作成させていただきます。
お客様からご連絡をいただいた際は、迅速なレスポンスも心がけており、遅くとも翌日中にはご連絡させていただきます。
今後の社会保険労務士業界についてと先生の展望を教えてください。
20年以上前の私が社会保険労務士試験に合格した頃はパソコンが普及したら社会保険労務士の仕事はなくなるのではと言われていました。現在はAIの普及により仕事がなくなると言われていますが、現状なくなってはいませんし、他の資格と比べて守備範囲の異なる社会保険労務士の知識は必ずニーズがあるので、なくなることはないと思っています。
また、私が合格した頃は、社会保険労務士の仕事は保険の営業と思われているくらい社会的認知度が低かったのですが、現在は認知度も高まっており、それだけ社会における重要度も高まっているのではと思っています。
企業の悩み、労働問題は複雑でAIが回答できる枠に収まらないものが多いです。手続き業務に関しても、以前からなくなってしまうのではと言われて続けていますが、世の中には手のかかることはお金を払ってでもプロに任せたいと考えている方もまだまだたくさんいらっしゃるので、ニーズは高いと思っています。
今の日本は生産性人口の減少に伴い、外国人労働者がいないと成り立たない状況になっています。これから日本で働く外国人労働者の増加により、労務問題やビザ申請などのニーズもどんどん増えていくと思いますので、当事務所でもそこにしっかりと対応していけるように、今まで以上に力を入れていきたいと思います。
また、これまでは事務所を大きくすることを目標にはしていませんでしたが、当事務所の強みを生かした顧客開拓の切り口はたくさんありますので、今年は顧客開拓と人員増強も視野に入れて活動していきたいと考えています。