行政書士 岸本隆志事務所は兵庫の尼崎市を拠点に、幅広い業務と細かなご相談事まで依頼を受付けていて、他業種との連携も取られています。代表の岸本先生に事務所の特徴や今後の業界、展望についてインタビューさせていただいた。
先生が行政書士を志した理由は?
人の話を聞いて人を助けたいと思ったのが行政書士を目指したきっかけです。法律関係の仕事をするかエンジニアの仕事をするか迷っていた時期がありました。その時はエンジニアの道に進んだのですが、エンジニアの仕事はクライアントの話を細かく聞き、形にすることが仕事でした。エンジニアの仕事も業務に特化している点では専門性が高い仕事でしたが、サラリーマンなので、お客様の声を直接聞く機会が少なくただ仕事をこなしているなと感じる日々でした。その経験から直接お客様と接する仕事に就きたいと思い、まずは行政書士事務所の補助員になりました。仕事をする日々の中で「お客様のお悩みを解決できる仕事」だと魅力を感じ、独立し開業する事を決意しました。
行政書士を選んだ理由は、書類を書く事、作成する事が嫌いではなかったので、わかりにくい手続きや面倒と感じる手続きを請け負うために選びました。
行政書士 岸本隆志事務所の特徴って?
当事務所では、改葬に伴う業務に力を入れています。改葬とはお墓を新たな場所へ移し替えることです。今、どこの士業も力を入れている業務は「相続」だと思います。相続問題は色々な面でクローズアップされていますので、遺産分割協議書などの業務はやり尽くしていると思いますし、一般の方にも相続問題の認識は広まっていると感じています。ただどうしても残ってしまうのが、「お墓の問題」です。お墓の事を大事に思っている方は多いのですが、後回しになっているのが現状です。例えば、親族様がお亡くなりになった時、相続の話が出てきます。家の問題や遺産の話は全てその時に解決されると思います。ただお墓の話し合いはされないのが現状です。勿論、お墓も相続されますので、後々気が付く事が「お墓が遠い」ですとか、「自分はどこのお墓に入れば良いのかわからない」などです。どうにかしようといざ動こうと思っても、どこに頼んでいいのかわからないと言う事に直面します。そういうお悩みを解決できるように当事務所ではお墓の問題に力を入れています。 また、近年は都市部に人口が集中するに伴って、お墓についての考え方も変わってきています。永代供養は昔からありますが、今永代供養を行うご家族様が凄く増えています。今までのお墓から新しいお墓に移す事にも手続きは必要ですので、ご相談を受け付けています。
今後の行政書士業界とその中での先生の展望について教えてください。
士業は思っていたより敷居が高いと感じています。行政書士の役割としては、もっと市民にとって身近な存在になり、ホントに些細なことでも相談して頂ける存在になるべきだと思っています。理想としては、近くにあるコンビニやお医者さんのような存在を目指しています。HPでは敷居の低さをアピールされている行政書士事務所も多いですが、もっと行政書士側から、市民の方に近づいていかなければならないと思います。私は、NPO団体の活動でセミナーを開催しています。無料相談を行ったりする事で市民の方々とは、最初の関わりを持つ事が出来ています。セミナーには、問題に直面している方々が来られますので、その時に行政書士の役割や担当業務をお伝えし、行政書士という存在を認識して頂いています。そういう点ではお墓の問題や皆さんがお困りなっている事を解決出来るようやっていきたいと思っています。
当事務所の展望としては、規模を大きくしたいと考えています。大きくする事でもっとたくさんの方の依頼を受け付ける事が出来るからです。また、行政書士の方々とチームを組んで仕事をしていきたいと考えています。意識の高いメンバーでチームを組み、意見を出し合う事で大きな仕事にも取り組む事が出来ると思いますし、幅広い業務にもつながっていくと思います。業界をよくしたいと思うことができれば、それぞれ先生が業務提携をして、仕事に取り組んで行くことが必要だと思っています。
岸本行政書士事務所では、「あの先生に頼めばなんでも解決するよ」をモットーに奮起しています。なので、業務以外の相談にも乗ることが多く、業務以外の依頼には他業種の方ともチームを組んで進めていくスタイルで仕事に取り組んでいます。